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平成29年度第2回人材育成事業研修会

開催日時 平成30年2月13日(火)
開催場所 いよてつ会館 MAP
講師 株式会社 はぴっく「売上UPしかける販促マン」代表取締役 眞喜屋 実行氏

松山市商業振興対策委員会事業として、平成29年度第2回人材育成事業研修会を実施しました。

株式会社はぴっく「売上UPしかける販促マン」の代表取締役である眞喜屋実行氏を講師に迎え、「お客様がお店のことを話したくなる!クチコミ販促!」をテーマにご講演いただきました。

しかける販促マンの、まきやと申します!

明るい笑顔によく通る大きな声。

今回の講師である眞喜屋実行氏は、自らを「しかける販促マン」と名乗っています。

 

「『しかけ』ることが好き」という眞喜屋氏。

その一つが、眞喜屋氏の名刺。

三つ折りで情報量たっぷり。その中に、しかけが施されています。「もらった人がついこういう行動をとるよね」というのを想像して作っているそう。

例えば一枚のカードだった場合、その表面に書かれている文字を読むだけ、それは受け身の状態です。

しかし、二つ折り、三つ折りになっているとそれをめくるという動きが生じます。それは自発的な行動。だから読んでくれる可能性が高いのです。

また、名刺の一部に付箋をして文字を隠すことも有効。人は隠れているものを覗きたい心理があるので、大抵の方は付箋をめくり中を読んでくださいます。

狙いは、相手の目線を集中させ、読んでもらうこと。

そうすれば、本当に伝えたいことに目を向けてくれるチャンスが生まれます。

これはPOPなどあらゆる販促ツールに応用でき、お客様に一度目を向けてもらうためには、このような仕掛けも有効であると話されます。

 

 

「ついついクチコミしたくなるしかけ」とは?

「人がついつい動いちゃう仕掛けが好きです」という眞喜屋氏が考える、「ついついクチコミしたくなるしかけ」とは?

 

「最近、クチコミって大事だなと感じる機会が増えました」と眞喜屋氏。

自分で自分の宣伝をしている時代ではなくなってきたという感覚があるそうです。

 

「最近も、自分のホームページで知り合いの方を紹介したのですが、その内容をFacebookでシェアしてくださいとアップしたら、思った以上にシェアしてくれて、アクセス数が大幅に伸びたのです。その経験から、自分で自分を紹介するよりも、人づてで繋がっていく方がより信用性があるものだなと思いました」

 

 

自分で宣伝するのではなく、クチコミがクチコミを呼び、お客様が新たなお客様を連れてきてくれる。

 

そんなクチコミには大きく2種類あると眞喜屋氏は考えています。

・起きるクチコミ

自然に起きるクチコミ。

 

・起こすクチコミ

自然ではなく、狙って起こすクチコミ。

こんなクチコミをして欲しいというものを狙ってしかける。

 

今回は、人がしゃべりたくなる動機、パターンを交えながら、「起こすクチコミ」について、具体例を用いてお話しいただきます。

 

クチコミ販促のNG

そもそもクチコミ販促とは?

 

販売促進、広告、セールスなど売上を上げるための活動はお店が頑張るもの。自社でお金をかけたり労力をかけたりしますが、クチコミ販促は我々の代わりにお客様が頑張ってくれる、宣伝してくれるものです。

 

そこで、クチコミ販促を目指すためにNGなこと。それは「お店や会社のこと」を宣伝してもらおうとすることだと眞喜屋氏は言います

 

なぜか?

 

「お客様に宣伝してもらおうという考え方は、実はNGなのです」

 

 

お店や会社を宣伝するのではなく、お客様がクチコミしたくなるしかけをつくる。

そのためのクチコミ集客にはさまざまなパターンがあります。

 

 

 

クチコミ集客13の型

【WEB】
1.SNS型
お客様にSNSで拡散されるパターン。インスタグラムやフェイスブック、ツイッターなど。
2.シェアシステム型
判定アプリなど、ユーザーが利用した結果をSNSなどでシェアしたくなるパターン。
3.ネタになる型
媒体(ブログやYouTubeも含む)の運営者が、題材として取り上げてくれるパターン。
4.一発拡散型
ネット上で一気に日本全国レベルで拡散していくパターン。
5.クチコミサイト型
食べログなど、ユーザーがクチコミ登録できるサイトに評判を入力いただくパターン。

 

【アナログ】
6.おしゃべり型
ネット上でなく、お客様がリアルに会った友達などにおしゃべりをして伝えるパターン。
7.見せちゃうツール型
お客様が、知り合いや取引先につい渡したくなる、見せたくなるツールなどを使って拡がるパターン。
8.ツッコまれ型
お客様に何かを身につけてもらい、「何それ?」と突っ込まれて話題が広がるパターン。
9.連れてくる型
お客様が友達をお店に連れてくるパターン。

 

【特別ルート】
10.ウワサ型
特定のグループの中で評判を起こすパターン。

11.紹介型
いわゆる紹介。

 

【自然発生】
12.評判店型
細かな評判が多く集まって、地域の評判店になるパターン。
13.思い出す型
友達との会話がヒントになって、つい思い出しておしゃべりしてしまうパターンです。

今日はこの中でも、特に1.6.7.11についてお話しします。

クチコミ集客の方程式

●おしゃべり・SNSパターン(1・6・7の型)

友達と会った時、思わず話したくなる。また、商品そのものやチラシやショップカードなど、もらったモノを見せたくなるパターン。

 

クチコミ集客=話材×買う理由

 

・話材

話の材料づくり。会話につながるネタを提供すること。見栄えの良さや、インパクトのある商品や料理を打ち出すことで、話が盛り上がる材料をお客様に提供する。

 

・買う理由

ウリやこだわり、強みなど、「だから買ったよ」という理由。人に伝えるのはなかなか難しいので、なるべく人にしゃべりやすい理由を作ることが大事。

 

●紹介型(11の型)

クチコミは、お客様同士のコミュニケーション。

 

クチコミ紹介=誰が×誰に×何を×どうして

 

・誰が?

紹介してくれる人、味方になってくれる人、人脈をたくさん持っている人、メインターゲットの客層の知り合いがいる人

 

・誰に?

誰に紹介するかを明確に。「あの人に教えたいな」と紹介したい相手を思い浮かべられるものであることが重要。

専門性のあるものや具体的なものだと紹介しやすい。

 

・何を?

サービスや商品

 

・どうして?

なぜ紹介したいのか?紹介する理由が必要です。

それは記憶に残りやすいものがベター。

「友達に話したとき『すごいね!』と言われるともっと話したくなり、その店は『自慢の店』になります」と眞喜屋氏。

 

この「紹介したくなる理由」を、眞喜屋氏は「ここまでやるかっ!品質」と呼んでいます。

 

 

「ここまでやるかっ!品質」12法則+分かりやすく伝わる3法則でガッチリ!

●ここまでやるかっ!品質 12法則

・こだわり細かすぎ!の法則(文字の位置1mmで効果が変わるというデザイナー)

・手間かけ過ぎの法則(焼鳥の皮1本に数十分かかる)

・そんな視点あるの?の法則(肩こりには、小麦を減らせの施術士)

・歴史には勝てん!の法則(200年注ぎ足したスープ)

・超スゴイ素材の法則(1年に10個しか採れない○○)

・超絶スピードの法則(10分カット、10分名刺)

・断固やらない!の法則(絶対添加物を使わないお店)

・やりすぎ!サービスの法則(お客様の名前と誕生日を400人分覚えて祝う飲食店オーナー)

・専門具の法則(音声分析マシン)

・奇跡起きたの法則(○○の病気が治った)

・量より質の法則(皇室御用達の)

・開発秘話の法則(世界の果てで習得してきた)

 

●分かりやすく伝わる3法則

・代名詞の法則(ヒゲでハットを被っている人)

・非常識の法則(冷めた方が美味しいハンバーガー)

・レアもの・専門の法則(音楽家向けマンション)

 

クチコミ販促事例〜サービス編〜

・著書を贈るときなど、特にチェックしてもらいたいところに付箋をする

 

・既存の商品をお客様の要望に合わせてアレンジする

 

・予約のお客様には一組ごとにウェルカムボードを作る

 

・お礼状は直筆で

 

このようなちょっとした手間を「おもてなし」と捉え、こちらからしかけをすることで、相手は「自分のためにやってくれている」という特別感が得られ、SNSで発信したり、コメントしたりということにもつながります。

 

「何かおもてなしを表現するときは、目に見える形ですることが重要です。そして写真を撮りたくなるようなものにすると、SNSなどでアップしていただける可能性が増します。

写真を撮りたくなる法則とは?

クチコミやSNSで発信してもらうために、写真を撮られやすい法則を教えていただきました。

 

1.サイズ

サイズを通常より大きくしたり小さくしたりするとインパクトが出る。普通サイズを知っているものを変えると写真映えするので撮りたくなる。

 

2.似せる

キャラクターや動物、ご当地ものなど、何かに似ているものは話題づくりになる。

 

3.かわいい

インスタ映え。若い女性のインスタグラムを見るとトレンドや見せ方が分かり、勉強になります。

 

4.グッズ

写真を撮るためのアイテムを用意しておく。ヒゲやメガネなど、プチ仮装できるもの。

 

5.スポット

フォトスポット。写真を撮る場所を設ける。

「写真撮りたい」と思わせる空間づくり。

しかける販促で「儲ける仕組み」づくりを

楽しいしかけ、そして遊び心溢れる講演で楽しませてくださった眞喜屋氏。

 

最後の販促事例として、参加者全員が眞喜屋氏自作のおみくじをもらいました。

 

「販促ツールとしておみくじは優秀」という眞喜屋氏。

 

「結果が大吉でも吉でも、どうであれ話のネタ(話材)になるし、これ自体がクチコミツールになります。そして、相手から『どこでもらったの?』が引き出せればしめたもの。

だからこそ、クチコミ販促では、お店や会社のことをPRするのではなく、お客様のが話したくなる材料を提供することが大切。そうすればお客様は周りの人に話してくれます。

お客様がお客様を呼ぶ。しかけるクチコミ販促をしてみませんか」とのメッセージをいただきました。

 

講演後、参加者の皆さんは眞喜屋氏が企画されたチラシや名刺、パンフレットなどの販促ツールに興味津々。

実例を伴う分かりやすいお話をしていただき、とても収穫の多い時間になったのではないでしょうか。

講師プロフィール

株式会社はぴっく 代表取締役

眞喜屋 実行(まきや さねゆき)氏

 

しかける販促マン、販促セミナー講師

1978年、沖縄100%純血の神奈川県生まれ。運とまゆ毛は一流

 

横浜国立大学卒業後、食品スーパー・飲食中心のコンサルティング会社、飲食企業を経て起業。在職中は、居酒屋・豚料理専門店・焼肉店・洋食レストラン・リサイクルブティックの店長やマネージャー職を歴任する。

 

現在は、「しかける販促マン」として、飲食店・整体院・サロン・学習塾・デザイナー・講師・外壁塗装・整備工場・士業など多くの業種の販促企画をサポートしながら、セミナー講師の活動をしている。

 

販促セミナーでは、自身で企画&実践してきた生の販促をどの企業にも応用できるようノウハウ化し、伝えている。また、現場の雰囲気を和ませて盛り上げることが得意で、2016年からセミナー講師としての活動が広がり、セミナーと勉強会を合わせて100回ほどの講演実績がある。

 

主な著書に『お客さまがお店のことを話したくなる!クチコミ販促35のスイッチ』(同文舘出版)、『お客さまの記憶に残るお店のリピーターをつくる35のスイッチ』(同文舘出版)

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